はり師の仕事を簡単に解説しますと、患部に関連するツボを金、銀、鉄などの金属の針で刺激を加えることで、筋肉のコリや神経痛、またそのほかの身体の不調和をやわらげる、東洋医学に基づいた治療法です。
はり師の養成学校・養成所では、東洋医学概論、経絡経穴概論、はり理論などとともに、現代医学についても学びます。
はり師の資格を取得するには高校卒業後、はり師養成所・養成学校の専門学校や大学で修学し、国家試験の「受験資格」を取得しなければなりません。
学校教育法第90条1項の規定により、大学に入学することのできる者で文部科学大臣の認定した学校、または厚生労働大臣の認定した養成学校・養成施設で3年以上、解剖学・衛生学・病理学・生理学、その他の必要な知識や、技能を修得した者で、厚生労働大臣の年1回行われる国家試験に合格すると、きゅう師になることができます。
はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師の「受験資格」が得られる養成学校・養成所も、最近では増えてきました。
また、視覚障がい者に限りですが、中学卒業後に養成学校、養成所に入る道もあり、その場合の修業年限は、はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師を合わせての取得で5年以上です。
視覚障がい者のみを対象とする養成学校の大学や特別支援学校、また養成所もあります。